高校生が復興策を提案 国際放射線防護ワークショップ 福島市で発表会
福島民報 2022/10/3
東日本大震災と東京電力福島第1原発事故で被災した福島県の現状を学ぶ国際高校生放射線防護ワークショップの発表会は2日、福島市のキョウワグループ・テルサホール(福島テルサ)で開かれた。安積、ふたば未来学園、福島の各高校の生徒がこれまでのワークショップでの学習成果を発表し、本県復興に向けた課題の解決策などを提案した。
安積高の主催。各高の生徒や教員、関係省庁やNPO法人から約30人が参加した。現在の風評被害の現状、東電福島第1原発で増え続ける放射性物質トリチウムを含む処理水を取り巻く状況などについて発表し、教育やメディアの観点などから意見交換を行った。
ワークショップは2015(平成27)年に始まり、コロナ禍前は海外や県外の高校生も参加していた。今年度は東電福島第1原発やいわき市の小名浜魚市場、飯舘村長泥行政区の見学などを通し、本県復興の課題に理解を深めた。来年5月ごろに海外の生徒とオンラインで交流する予定。