2022年10月5日水曜日

東北電力 電気料金見直しの必要性を検討すると

 東北電力は、火力発電の燃料費高騰に関連して「規制料金」の見直しについて必要性を含めて検討する考えを明らかにしました。東北電力は既に「自由料金」プランで12月分から値上げをすることを決めていますが、その幅は約2000円で、率にすると23%だということです。

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東北電力 電気料金見直しの必要性を検討「非常に当社としては苦しい状況」
                       ABA青森朝日放送 2022/10/4
火力発電の燃料費高騰が主な要因です。東北電力は、電気料金の見直しについて、必要性を含めて検討する考えを明らかにしました。
東北電力によりますと、ロシアのウクライナ侵攻や円安の影響で、火力発電の燃料費の高騰が続き、厳しい経営環境が続いているということです。
電気料金には値上げの際に国の認可が必要な「規制料金」と、認可が不要な「自由料金」があります。東北電力は、一般家庭用で、青森県内の契約件数の8割を占める「規制料金」について、見直しの必要性を含めて検討する考えを示しました。
一方、契約者の生活スタイルに応じて各社ごとに料金を設定している「自由料金」については、すでに12月分から値上げすることが決まっています。
東北電力青森支店 沼畑秀樹支店長「規制料金については、燃料費調整制度にかかる上限がまだ残っておりまして、収入と費用の『逆ざや』の状況が続いていますので、非常に当社としては苦しい状況にあることは確かです」
また東北電力は、この冬の電力需給の見通しを発表しました。ここ10年で最も寒さが厳しくなった場合、2023年1月には予備率が3.4%、2月は4.1%となり、安定供給に最低限必要な予備率3%を確保できる見通しですが、厳しい状況が続くことから、今後、可能な範囲での節電への協力を呼び掛ける方針です。


一部の電気料金 2割増額も 東北電力 (青森県)
                            青森放送 2022/10/4
 燃料価格の高騰を受けた電気料金の値上げで東北電力の最新の試算では料金の上げ幅がおよそ2000円、率にして23%に拡大する見通しです。
 燃料価格の高騰を受けて東北電力はことし7月、主にオール電化の住宅向けの「自由料金」プランで、12月分から燃料価格の変動分を電気料金に転嫁する「燃料費調整制度」の上限を撤廃し料金を実質値上げすると発表しています。
 県内の「自由料金」の契約は16万件です。
 ただ値上げを発表したあとも燃料価格が上昇し続けています。
 値上げ後の電気料金について東北電力は…。

東北電力青森支店 沼畑秀樹 支店長
「23%程度の値上げになると想定されています 一般的な標準的な家庭のモデルの場合」
 東北電力の直近の試算によりますと値上げした後の料金は使用量が平均的な家庭で1万518円で11月分と比べるとおよそ2000円、率にしておよそ23%の増額となります。
 東北電力は対象の契約者に値上げを知らせるダイレクトメールを送っています。