帰還困難区域となった福島県浪江町の住民が、国と東電に地区の空間放射線量を事故前の水準に戻す原状回復や慰謝料の支払いなどを求めた控訴審第1回口頭弁論が28日、仙台高裁で行われました。
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「古里返せ」 浪江・津島原発訴訟 控訴審初弁論、原状回復求め
毎日新聞 2022年月9月29日
東京電力福島第1原発事故で帰還困難区域となった福島県浪江町津島地区の住民631人が、国と東電に地区の空間放射線量を事故前の水準に戻す原状回復や慰謝料の支払いなどを求めた集団訴訟の控訴審第1回口頭弁論が28日、仙台高裁(石栗正子裁判長)であった。原告側は1審判決が退けた原状回復と慰謝料の増額を求めた。国と東電はそれぞれ原告の控訴棄却などを求めた。【松本ゆう雅】
昨年7月の1審・福島地裁郡山支部判決は、国と東電の責任を認め、総額約10億4000万円(1人当たり120万〜150万円)を支払うよう命じた一方で、原状回復請求については「被告らがなすべき作為義務が特定されているとはいえない」などとして却下。原告側、被告側双方が控訴していた