2022年10月8日土曜日

08- ロシア ザポロジエ原発国有化へ/IAEA事務局長はウクライナの施設と

 ロシアのプーチン大統領は5日、ザポロジエ原発についてロシア政府の資産とし管理を担う国営企業の設立を指示する大統領令に署名しました。
 IAEAのグロッシ事務局長はウクライナの首都で記者会見し、「われわれは即時停戦を望む。IAEAの立場はもちろん、この施設はウクライナの施設であるということだ」と述べまし
           ~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ロシア、ザポロジエ原発国有化へ 大統領令、併合を誇示
                           共同通信 2022/10/06
 ロシアのプーチン大統領は5日、一方的に併合手続きを完了したウクライナ南部ザポロジエ州の親ロシア派支配地域にあるザポロジエ原発について、ロシア政府の資産とし、管理を担う国営企業の設立を指示する大統領令に署名した。ロシアが軍事拠点化した欧州最大の原発の国有化を強行し、併合を国内外に誇示する構えだ。
 ウクライナにとっては総電力の約2割を担ってきた主要インフラを奪われることになり、大きな痛手となる。
 ザポロジエ原発を運営するウクライナ原子力企業エネルゴアトムは5日、ロシアによる原発国有化は無意味だとする声明を発表した。


ザポロジエ原発はウクライナの施設=IAEA事務局長
                            ロイター 2022/10/07
[キーウ(キエフ) 6日 ロイター] 国際原子力機関(IAEA)のグロッシ事務局長は6日、IAEAはウクライナのザポロジエ原子力発電所をウクライナの施設とみなしていると述べた。
グロッシ事務局長はウクライナの首都キーウ(キエフ)で行った記者会見で「これは国際法に関わる問題だ。われわれは即時停戦を望む。IAEAの立場はもちろん、この施設はウクライナの施設であるということだ」と述べた
キーウでゼレンスキー大統領と会談し、ロシアによるウクライナ4州の「併合」について「建設的」な協議を行ったほか、「ザポロジエ原発の周辺に原子力安全・保護区域を設置すると提案の検討についても前進が得られた」と述べた。ただ、詳細は明らかにしなかった。
グロッシ氏はこの後、ロシア当局者と会談するためにモスクワに向かう。
ロシアのプーチン大統領は5日、ザポロジエ原子力発電所を監督下に置き、「連邦財産」にすることをロシア政府に命じる法令に署名。ただ、ウクライナ国営原子力企業エネルゴアトムのペトロ・コーチン社長は同日、自身がザポロジエ原発の管理を行うと表明している。