西村康稔経済産業相は30日、福島県相馬市の松川浦漁港などを訪れ、地元漁業者らと意見交換しました。相馬双葉漁業協同組合の漁業者ら(5人)からは「適正価格で確実に売れるようにしてほしい」「現地の意見がすぐに取り入れられるよう国と県が連携を密にしてもらいたい」などの要望が出され、西村氏は「受け止めてしっかり対応していく」と述べました。地元の業者らと意見交換をしたのは評価できますが、合意は得られるのでしょうか。
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風評被害「しっかり対応」 西村経産相、原発処理水巡り 福島
時事通信 2022/10/30
西村康稔経済産業相は30日、福島県相馬市の松川浦漁港などを訪れ、地元漁業者らと意見交換した。
東京電力福島第1原発から出る放射性物質トリチウムを含む処理水の海洋放出を巡り、風評被害への懸念が相次いで示されたことに対し「受け止めてしっかり対応していく」と述べた。
国や東電は来年春ごろの海洋放出開始を目指し、関係者らへの説明や設備工事を進めている。ただ、地元では処理水放出に伴う風評被害への不安が根強い。意見交換には相馬双葉漁業協同組合の漁業者ら5人が参加し、「適正価格で確実に売れるようにしてほしい」「現地の意見がすぐに取り入れられるよう(国と福島県が)連携を密にしてもらいたい」などと要望した。
西村氏は意見交換後、記者団の取材に応じ「産業界、全国の自治体とも連携し、福島産の水産物の魅力を発信して、消費拡大を進めていくための新たな枠組みの構築に着手する」と表明。年内をめどに具体化する考えを示した。
原発処理水関連の新基金「300億円超」
共同通信 2022/10/30
東京電力福島第1原発の処理水海洋放出を巡り、漁業の継続支援を目的に政府が新設する基金について、西村康稔経済産業相は30日、福島県内で「すでにある300億円の基金を上回る金額を確保できるよう最終調整している」と述べた。