2022年10月14日金曜日

川内原発の運転延長申請に市民から「安全性に疑問」の声

 九州電力が川内原発の運転延長を原子力規制委に申請したことを受けて、薩摩川内市の市民からは「反対。やっぱり地震などが怖いから」「まだ判断が早いのでは。市民としては安全性に疑問を感じる」「もし事故があったら川内は終わり。だから徹底して20年使えるかどうか調べてほしい」などの声上がりました。

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「安全に生活する権利を侵害」 川内原発運転延長申請を反対派市民団体が批判 地元首長は九電に「丁寧な説明」求める
                           南日本新聞 2022/10/13
 九州電力が川内原発1、2号機(鹿児島県薩摩川内市)の運転期間延長を原子力規制委員会に申請した12日、関係自治体の首長は九電に対し、市民に丁寧な説明をするよう求めた。地元経済界は歓迎する一方、県原子力専門委員会の分科会が検証結果を出す前の申請に、市民団体からは批判や安全性を不安視する声が上がった。
 薩摩川内市在住で「川内原発建設反対連絡協議会」の鳥原良子会長(73)は、県原子力専門委分科会による検証結果を待たずしての申請を疑問視。「住民が安全に生活できる権利を侵害している」と憤った。
 田中良二市長は報道陣に「運転延長は市民にとって初めて。九電には丁寧な情報提供をするようお願いした」と語った。延長の可否については「現時点で言及はできない」と明言を避け、「原子力政策で地元合意は必要。時期は分からないが、可否の判断はする」と答えた。
 隣接するいちき串木野市の中屋謙治市長は文書で「法律の趣旨からも運転期間は40年が望ましい」と従来の考えを示した。その上で「九電は市民の不安に対し分かりやすく丁寧な説明が必要」と注文した。
 経済界には運転延長を求める声が多い。川内商工会議所の橋口知章会頭(67)は「宿泊や飲食、交通など地域経済の浮揚に原発は必要不可欠」とコメントした。
 原発が立地する久見崎町・滄浪地区コミュニティ協議会の砂嶽明美会長(72)は「賛成でも反対でもない。地元としては安全第一を大前提にしてほしい」と話した。


川内原発の運転延長申請巡り 鹿児島県薩摩川内市民「安全性に疑問」
                        KKB鹿児島放送 2022/10/13
 九州電力が川内原発の運転延長を原子力規制委員会に申請した事を受けて、地元では安全性を心配する声が聞かれました。
 川内原発1・2号機は原則40年の運転期限が迫っていて、12日に九州電力は20年の運転延長を原子力規制委員会に申請しました。
 12日に会見を開いた鹿児島県薩摩川内市の田中良二市長は、九電に対し市民への丁寧な情報提供を求めた一方、運転延長の可否判断については次のように述べました。

■薩摩川内市の田中良二・市長
「地元合意が必要との立場から判断する時期はあると考えている」
 また薩摩川内市の市民からはー。
「反対。やっぱり地震などが怖いから」
「まだ判断が早いのでは。市民としては安全性に疑問を感じる」
「もし事故があったら川内は終わり。だから徹底して20年使えるかどうか調べてほしい」