足掛け4年がかりで訪日を求めて来た国連・避難者の権利担当のセシリア・ヒメネスダマリー特別報告者の来日がようやく実現しました。7日、彼女は記者会見して、避難者を支援する際に「強制避難区域や区域外からの自主避難といった区別は取り除くべきだ」と指摘し、支援継続を訴えました。
日本は年間20ミリシーベルトまで正常だとして、それ以下の地域から避難した人たちを、「自主避難者」として事ごとに差別して来ました。初代の田中規制委員長も「勝手に避難した人たち」呼ばわりをしていました。
またソ連が1986年のチェルノブイリ事故で確立した「避難者の権利」も、日本では検討もされていません。どちらも恥ずべきことです。
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(6月13日)原発事故の国連報告者が訪日へ ヒメネス・ダマリー
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「自主避難者にも支援継続を」 福島第1原発事故で国連報告者
共同通信 2022/10/07
東京電力福島第1原発事故の避難者調査のため来日している国連のセシリア・ヒメネスダマリー特別報告者(国内避難民の権利担当)は7日、避難者を支援する際に「強制避難区域や区域外からの自主避難といった区別は取り除くべきだ」と指摘、支援継続を訴えた。都内で記者会見した。国連の人権理事会に任命された専門家による避難者の本格調査は初めて。
自主避難者を巡っては、正確な集計がなく、事故から11年がたち多様化する支援ニーズが把握されていない。ヒメネスダマリー氏は「国レベルでの保護や支援へのアプローチが十分ではない」と批判した。