2016年8月4日木曜日

もんじゅ 今度は燃料プール水質悪化を半年放置

 高速増殖炉「もんじゅ」で昨年11月に使用済み燃料プールの水質が悪化したのに手順書通りに浄化フィルターの吸着樹脂(イオン交換樹脂?)を交換しないまま今年5月まで経過したことが3日分かりました
 この間燃料プールの清掃を行ったということですが、そんなことで改善するほどラフな警報レベルに設定している筈がありません。
 もんじゅは維持管理に日額5500万円も投じているというのに、もしも規定で定められているイオン交換樹脂の費用を惜しんだというのであれば、全く理解のできないことです。
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燃料プール水質、半年改善せず もんじゅ警報継続 規制委
時事通信 2016年8月3日
 日本原子力研究開発機構の高速増殖炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)で昨年11月に使用済み燃料プールの水質が悪化し、今年5月まで改善していなかったことが3日分かった。
 この間、約半年にわたって警報が作動。プールの浄化フィルターには必要な樹脂が入っていなかった。原子力規制委員会は同日、保安規定に違反すると判断した。
 
 規制委の田中俊一委員長は「安全文化が欠如している証拠だ。どう言っていいか分からないくらいの深刻な問題を示している」と述べた。
 規制委と原子力機構によると、昨年11月19日未明、使用済み燃料2体を保管するプールの水質悪化を知らせる警報が鳴った。不純物濃度の上昇傾向が緩やかだったため、担当者は手順書で定められた責任者への連絡をすぐにしなかった。
 手順書は警報が鳴った場合、浄化フィルターの吸着樹脂を交換するよう定めていたが、原子力機構は2011年以降、樹脂を入れていなかった。担当課長は使用済みの樹脂を保管する施設が使用できない状態だったことなどから、樹脂を使わず水質監視を継続。不純物濃度が上昇し、昨年12月に所長に報告した。
 所長は水質改善に向けた計画作成を指示。プールを清掃したが水質は警報値を下回らず、今年4月に「不適合事象」と判断し、規制委に報告した。5月下旬に樹脂を入れ、警報は止まった