三反園鹿児島県知事は19日、今月下旬から来月上旬にも九州電力に川内原発の一時停止を申し入れるのに先立ち、事故の際の住民の避難対策などを確認するため原発周辺の地区を視察しました。
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川内原発の一時停止要請前に鹿児島県知事が視察
NHK NEWS WEB 2016年8月19日
川内原子力発電所の一時停止を申し入れる方針を示している鹿児島県の三反園知事は１９日、事故の際の住民の避難対策などを確認するため原発周辺の地区を視察しています。今回の視察を踏まえて今月下旬から来月上旬にも九州電力に一時停止を申し入れるとしています。
先月就任した鹿児島県の三反園知事は、川内原発について熊本地震のあと住民の不安が高まっているとして、九州電力に一時停止を申し入れる方針を示しています。
申し入れを前に、事故の際の住民の避難対策などを確認するため、１９日、原発が立地する薩摩川内市や隣接するいちき串木野市を視察しています。
このうち原発から５キロ圏内にある薩摩川内市の峰山地区では住民と意見交換を行い、避難のための道路の幅が狭くバスなどの大型車両が入りにくい状況などを確認しました。また、自力では避難できない人がいる介護施設では、スタッフに避難計画などについて尋ねていました。
三反園知事は、「避難のための道路は早急な対応が必要で、避難計画を見直す必要があると思う。住民の安心と安全のために、どう対応すればよいか、総合的に検討していきたい」と話していました。
三反園知事は１９日に３０か所余りを視察する予定で、今回の視察を踏まえて今月下旬から来月上旬にも九州電力に対し、原発の一時停止を申し入れるとしています。
