原発安全規制強化を 全国知事会、国に提言
愛媛新聞 2016年08月26日
全国知事会原子力発電対策特別委員長を務める西川一誠福井県知事が25日、7月下旬の全国知事会議で取りまとめた原発の安全・防災対策を国に提言した。東京電力福島第1原発事故の早期収束・廃止措置完了に向けた政府一丸での取り組みや、最新知見を踏まえた原発安全規制の充実・強化などを求めている。
西川知事は、田中俊一原子力規制委員長と井原巧経済産業政務官(参院愛媛選挙区)、山本公一環境相・原子力防災担当相(衆院愛媛4区)にそれぞれ会い、提言書を提出した。
四国電力の佐伯勇人社長が再稼働した伊方原発3号機(伊方町)の「60年運転」に意欲を示すなど、40年を超える原発の運転が今後増えていくとみられる中、提言では運転期間延長認可にかかる特別点検結果や高経年化技術評価の内容を国民に分かりやすく説明するとともに、事業者の安全対策に対する指導・監督を強化するよう求めた。