東電がこれまで地下水の汚染源といっていた2号機のケーブルトレンチから160m離れた新設の井戸からも、高濃度のトリチウムが検出されました。トリチウムの濃度は8日に2万3千ベクレルであったものが、10日には3万4千ベクレルに増加していました。
東電は例によって「原因は分からない」としていますが、地中壁の設置などで地下水の流れが変化し、汚染範囲が拡大していると考えられます。
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第1原発、新設井戸も汚染水検出 汚染範囲拡大の可能性も
東京新聞 2013年8月11日
東京電力は11日、福島第1原発1号機の海側に新設した汚染の観測用井戸で、地下水から放射性物質のトリチウムを1リットル当たり3万4千ベクレル検出したと発表した。1号機の取水口北側約4メートルに7日に新設した井戸(海まで約4メートル)。水は10日に採取した。新設後、8日に採取した際は2万3千ベクレルで、やや上昇した。
東電などが地下水の汚染源とみる2号機海側の電源ケーブル用トレンチ(地下道)からは北に約160メートル離れている。東電は「原因は分からない」としているが、汚染範囲が拡大している可能性がある。(共同)