ベラルーシ訪問団の高校生は31日午前(日本時間31日午後)、チェルノブイリ原発事故による放射能被害が大きかったゴメリ州ナロブリャ地区から別の土地に移住した住民たちに、当時の状況などを聞きました。
原町高2年生の佐藤花梨さんは「チェルノブイリ原発事故の知識がより深くなった。日本に戻ってみんなに伝えたい」と語った。
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住民に当時の状況聞く チェルノブイリ原発事故で移住
福島民報 2017年8月1日
【ベラルーシ・ミンスク州で伊東一浩双葉北支局長】NPO法人ハッピーロードネット(広野町)が主催するベラルーシ訪問団の高校生は31日午前(日本時間31日午後)、チェルノブイリ原発事故による放射能被害が大きかったゴメリ州ナロブリャ地区から別の土地に移住した住民に当時の状況などを聞いた。
移住者の会に所属するガリーナ・カラシニコワさんら3人が、生徒が宿泊しているミンスクのホテルを訪問。事故直後は詳しい放射線量が分からず、数年後に移住が始まった経緯などを語った。カラシニコワさんらは「子どもたちに放射線から身を守るすべを教えるのは非常に難しかった」と振り返った。福島第一原発事故について、「津波対策がされていなかったと聞いた。チェルノブイリの教訓が生かされていない、と思い残念だった」と述べた。
佐藤花梨さん(原町高2年)は「チェルノブイリ原発事故の知識がより深くなった。日本に戻ってみんなに伝えたい」と語った。