2017年8月4日金曜日

04- 福島第一原発3号機 核燃料撤去へ巨大カバー設置開始

 東電は2日、福島第1原発3号機の燃料貯蔵プールからの燃料取り出しに向け、原子炉建屋上部を覆う屋根カバーの設置作業を公開しました。平成30年度半ばを目指している燃料取り出し作業で、放射性物質の飛散などを防ぐために設置します
 屋根カバーは16個の部材を組み立て、完成するとかまぼこのような形になります完成時の寸法は、高低差が約18m、縦約23m、横約57mです(産経新聞)
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福島第一原発3号機 核燃料撤去へ巨大カバー設置開始
NHK NEWS WEB 2017年8月2日
6年前の事故で壊れた東京電力福島第一原子力発電所3号機の使用済み燃料プールに残されている、560体余りの核燃料を取り出すため、放射性物質の飛散などを防ぐ巨大なカバーの設置作業が、2日朝から始まりました。
福島第一原子力発電所3号機の使用済み燃料プールには、未使用のものを含めて今も566体の核燃料が残されていて、東京電力は来年度取り出しを行う方針です。

その準備として、これまでに原子炉建屋の周囲の土台や作業用の床の設営が終わり、2日からは、放射性物質の飛散や、作業の妨げとなる風を防ぐドーム型の金属製のカバーの設置が始まりました。
作業は2日午前5時から行われ、高さ17メートル幅11メートルで、重さが37トンある巨大なカバーの一部が大型クレーンによって建屋の上に取り付けられました。
作業の現場責任者で鹿島建設の肥田泰明さんは「工事中に燃料プールに物を落とさないことが大切で、プールを覆うふたを設置するなど、リスクを減らすことを考えている」と話していました。

東京電力福島第一原子力発電所では、3号機のほかにも1号機に392体、2号機に615体の核燃料が残されたままになっていて、これらをどのように安全に取り出すかが課題となっています。