東電は、柏崎刈羽原発の審査の一環として、原子力規制委から文書で回答を求められていた原発の安全確保に関する「基本的な考え方」に、福島第1原発の汚染水の処分方法を盛り込まない方針を固めたということです。
これはいずれ100万トンに達すると言われている鋼板製タンク内に保管されているトリチウム含有排水の処分方法に関するもので、東電が考えている海洋放流では反発が大きいのでとても言及できないという考え方によるものです。規制委の対応が注目されます。
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原発汚染水の処分策示さず 規制委指示に東電経営陣
北海道新聞 2017年8月24日
東京電力が、再稼働を目指す柏崎刈羽原発(新潟県)の審査の一環として、原子力規制委員会から文書で回答を求められていた原発の安全確保に関する「基本的な考え方」に、福島第1原発の汚染水の処分方法を盛り込まない方針を固めたことが23日、関係者への取材で分かった。
柏崎刈羽6、7号機の審査は終盤で、規制委は合否判断の前に、川村隆会長ら新経営陣に第1原発事故に伴う課題を解決する考えがあるのかの確認が必要としている。規制委は、地元の反発を恐れて課題を先送りする東電に不信感を強めており、今回の「ゼロ回答」で、理解が得られるかは不透明だ。