元原子力委 委員長代理の鈴木達治郎氏が佐賀市の市民公開講座で講演し、現行の原発の再稼働について「新規制基準をクリアしても一番心配しているのはテロ。対策が国際基準に比べて甘い」と懸念を示しました。
また現行のエネルギー基本計画について「原発依存度は可能な限り低減させつつ、原発比率は一定規模を維持するというのは矛盾している」と指摘しました。言われてみればその通りです。
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原発再稼働「一番の心配はテロ」 エネルギー計画も批判 鈴木達治郎氏
毎日新聞 佐賀県版 2017年8月20日
2011年の東京電力福島第1原発事故当時、内閣府原子力委員会委員長代理だった鈴木達治郎・長崎大核兵器廃絶研究センター長(66)が19日、佐賀市内で講演し、原発の再稼働について「一番心配しているのはテロ」と懸念を示した。経済産業省によるエネルギー政策の決定方式も批判した。
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再稼働については「新規制基準をクリアしても一番心配しているのはテロ。対策が国際基準に比べて甘い」と懸念を示した。さらに「国による再稼働の条件に防災計画が入っていない。計画は自治体の責任だが、避難住民が納得する計画を規制に入れなければならない」と話した。【関東晋慈】