米山新潟県知事は4日、「新潟学生タウンミーティング」に出席し柏崎刈羽原発の再稼働について「事故は永遠に起こらないことはなく、安全は線引きの問題でしかない。最後はどこで線引きするかだ」と述べました。
また「リスクがあると言うだけでは駄目。定数化するのは難しいが、きちんとリスクを数字にしてこそ推進派と比較できる」とも主張しました。
後者の発言は正論であるにしても実際に数値化するというのはなかなか難しい問題です
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タウンミーティング
大学生が知事に県政質問 原発再稼働は「線引きの問題」 /新潟
毎日新聞2017年8月6日
米山隆一知事は4日、新潟市内で県内3大学の学生たちが企画した「新潟学生タウンミーティング」に出席し、東京電力柏崎刈羽原発の再稼働について「(事故は)永遠に起こらないことはなく、安全は線引きの問題でしかない。最後はどこで線引きするかだ」と持論を展開した。【柳沢亮】
企画したのは新潟大、県立大、新潟国際情報大の学生計約20人。若い人に政治への関心を高めてもらおうと、市民の参加を募り、約90人を前に学生たちが米山知事に県政の諸課題について質問した。
米山知事は、原発事故が起きた際の健康への影響など、再稼働の議論を始める条件とする「三つの検証」をいつ始めるのかとの質問に対し、「間もなく。8月中には」と回答。検証によって原発の安全性を確認できた場合、再稼働を認めるのかどうか核心を突かれると、「何も言わない立場だ。逆に、きちんと議論して決めたい」と述べ、明言を避けた。
昨今の再稼働の議論について反対派に苦言を呈する場面も。「リスクがあると言うだけでは駄目。定数化するのは難しいが、きちんとリスクを数字にしてこそ(推進派と)比較できる」と主張した。