日本経済新聞 2017年8月23日
任期満了に伴う茨城県東海村長選は22日告示され、唯一立候補を届け出た無所属で現職の山田修氏(56)が無投票で2選を果たした。同村にある日本原子力発電の東海第2原子力発電所の再稼働を巡る問題などが2期目の重要課題となる。
東海第2原発は2011年の東日本大震災以降、稼働を停止しており、来年で運転開始から40年となる。その1年前となる今年11月には運転延長に向けた申請期限を迎える。
山田氏は同原発の再稼働について、現時点では「判断できる状況にはない」と従来の中立姿勢を保持。原子力規制委員会による同原発への安全審査や、周辺自治体の広域避難計画の策定が終わっていないことなどを理由に挙げている。こうした東海第2原発の再稼働の是非や、住民の安全確保に向けた取り組みなどが同村の今後の課題となる。
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