南相馬市の桜井勝延市長は、市が「脱原発宣言」を表明することを明らかにしました。自治体の脱原発宣言はほかに例がないということです。
市の復興総合計画の前提として原発への依存を排除するもので、桜井市長は「避難計画が決まらないまま、各地で原発再稼働が進められようとしている中で、市の態度を示したい」と話しました。
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南相馬市「脱原発宣言」へ
河北新報 2015年2月24日
南相馬市の桜井勝延市長は23日、市が「脱原発宣言」を表明すると明らかにした。市によると、自治体の脱原発宣言はほかに例がないという。
定例会見で明かした。市の復興総合計画の基本となる宣言で、まちづくりの前提として原発への依存を排除する内容。3月2日開会予定の市議会3月定例会で宣言する。
桜井市長は「福島第1原発事故で、6万人以上の市民が避難することになった。避難計画が決まらないまま、各地で原発再稼働が進められようとしている中で、市の態度を示したい」と話した。
原発事故後、同市は建設予定だった東北電力浪江・小高原発(計画中止)の立地拒否を表明。全国の原発立地自治体などでつくる「全国原子力発電所所在市町村協議会」からも退会している。