川内原発で過酷事故が起きた際の放射性物質拡散の距離や方向を予測するために、8日、風船500個を飛ばしました。
川内原発稼働停止を求めた訴訟の原告団が主催したもので、市民約50人が参加しました。
風船飛ばしは2013年7月に第1回目を行い、今回が4回目になります。これで春夏秋冬の拡散予測のデータが揃うので今回で終了とし、結果を訴訟に証拠として提出します。
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川内から最後の風船 放射性物質拡散予測、反原発原告団
西日本新聞 2015年02月10日
九州電力川内原発(鹿児島県薩摩川内市)で過酷事故が起きた際の放射性物質拡散の距離や方向を風船を飛ばして予測しようと、反原発を唱える市民約50人が8日、原発に隣接する同市の久見崎海岸から風船500個を放った。川内原発稼働停止を国や九電に求めた訴訟の原告団が主催してきた試みで、4回目となる今回が最後になる見込み。
風船は環境に害を与えない素材で作られており、ヘリウムガスを充填(じゅうてん)。事務局の電話番号を書いたカードを付けており、拾った人に場所と日時を連絡してもらうことで、落下地点からの拡散範囲や時間を予測する。
風船飛ばしは2013年7月、昨年4月、同10月にも実施。過去3回は計30カ所から連絡があり、120~150キロ東の宮崎県の日南市や都農町、日向市などで確認された。8日の分も9日午後までに、40キロ南の鹿児島市谷山中央など鹿児島県内3カ所から連絡が来た。原告団は結果を春夏秋冬のデータとしてそろえ、訴訟に証拠として提出する。
川内原発に隣接する久見崎海岸から一斉に
風船を放つ人たち