東北電力は4日、女川原発2号機について、震災の影響を調べる設備点検の結果に、4188件の記録不備があったと発表しました。
昨年9月の保安検査の結果、記録漏れなどが見つかり、原子力規制委が保安規定違反と判定しました。
それにより東北電が2011年8月〜14年8月の3年間の記録を調べ直したものです。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
女川原発:点検記録不備4188件…11年8月から3年間
毎日新聞 2015年02月04日
東北電力は4日、東日本大震災で被災した女川原発2号機について、震災の影響を調べる設備点検の結果に、4188件の記録不備があったと発表した。実際には存在しない部品を「点検し問題なかった」とした例も207件あった。
不備があった点検は定期点検とは別に実施している。昨年9月の保安検査の結果、記録漏れなどが見つかり、原子力規制委員会が同10月、保安規定違反と判定。東北電が2011年8月〜14年8月の3年間の記録を調べ直した結果、機器の型番が間違っている▽修正する際に記入すべき訂正日時や理由が記載されていない▽実際には存在しない配管の弁の開閉状態を示す部品を「問題ない」と記載−−などの不備があった。
東北電は「不備を多数発生させたことを重く受け止め、深く反省しております」と陳謝し、「点検や補修自体は実施しており、安全性に直接影響を及ぼすものではない」と説明している。【近藤綾加】