世界一危険な原発といわれる浜岡原発の差し止め訴訟弁護団長を務める河合弘之弁護士が、私財を投じ2年をかけて製作したドキュメンタリー映画「日本と原発」の上映会が八王子市で開かれます。
河合弁護士自らが監督を務め、脱原発で連携する海渡雄一弁護士らが協力しました。
2時間15分の映画は、被災地住民や原子力の専門家らへの取材、報道資料などをもとに、被災者の苦しみ、原発事故を引き起こした背景、エネルギー政策の問題点などを明らかにしています。
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弁護士が訴える脱原発 八王子の市民団体が記録映画上映
東京新聞 2015年2月22日
東日本大震災から丸四年になる来月十一日を前に、八王子市の市民団体「ハカルワカル広場」は同七日、脱原発を訴える弁護士らが製作したドキュメンタリー映画「日本と原発」の上映会を北野市民センターホール(北野町)で開く。
映画は、浜岡原発(静岡県御前崎市)差し止め訴訟の弁護団長・河合弘之弁護士が、福島第一原発事故後、私財を投じて二年をかけて製作。自ら監督を務め、脱原発で連携する海渡雄一弁護士らが協力して二時間十五分の作品に仕上げた。被災地住民や原子力の専門家らへの取材、報道資料などをもとに、被災者の苦しみ、原発事故を引き起こした背景、エネルギー政策の問題点などを浮き彫りにしている。
上映会を開くハカルワカル広場は、原発事故後、市民が持ち込んだ食品などの放射線量を測定している。西田照子共同代表(67)は「地震列島、火山列島の日本に、原発はあまりに危険とだれもが気づいている。この映画は、『気づいているあなたは、どう行動しますか?』と問い掛けている。多くの人に見てほしい」と来場を呼び掛けている。
当日は、午後一時半と六時からの二回上映。入場料は前売り五百円、当日券七百円で、障害者と高校生以下は無料。問い合わせは、火~土曜の午前十時~午後三時にハカルワカル広場=電042(686)0820=へ。 (村松権主麿)