福島原発2号機の原子炉建屋屋上の汚染雨水が排水路を通じて外洋に流出していた問題で、福島県議会は26日、東電に対して抗議する決議を全会一致で可決しました。
決議は、汚染雨水が流出しその公表が遅れたことは「誠に遺憾」であるとし、東電に原因の究明や再発防止策の徹底などを求めています。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
県議会が抗議決議 第一原発汚染雨水流出で
福島民報 2015年2月27日
東京電力福島第一原発2号機の原子炉建屋屋上の汚染雨水が排水路を通じて港湾外の海に流出していた問題で、県議会は26日開いた2月定例会本会議で、東電に対して断固抗議する決議を全会一致で可決した。原因究明と再発防止策の徹底、県民への十分な情報提供を求めた。
決議では、これまで県議会全員協議会の場で、東電に対して汚染水対策の確実な実行を重ねて要請してきたにもかかわらず、汚染雨水が流出し公表が遅れたことは「誠に遺憾」としている。
さらに、「汚染水対策をはじめとする原発の安全確保は本県復興の前提となる最重要課題」とし、東電に原因究明や再発防止策の徹底などを訴えた。
決議の可決を受け、平出孝朗議長が27日、県庁で東電福島第一廃炉推進カンパニーの増田尚宏最高責任者に対し決議内容を申し入れる。
決議は全6会派の代表が連名で提出した。原発事故に関連する県議会の決議は、平成23年9月議会で可決された「原発事故による損害賠償に関する決議」以来となった。