2015年7月8日水曜日

井戸水からトリチウム1700ベクレル検出、排出基準値超す

 福島原発1~4号機原子炉建屋の山側で地下水をくみ上げて海に流す「地下水バイパス計画」くみ上げ用の井戸12本のうち、1本の水から過去最高となる1リットル当たり1700ベクレルのトリチウムが検出されました。
 
 トリチウムは水の分子を構成する水素原子が放射能化したもので、逆浸透膜やイオン交換樹脂などの脱塩装置(=純水装置)で除去することは出来ません。
 東電が定めた海への排出基準値は、発電所の運転に支障を来たさないように1リットル当たり1500ベクレルと高く設定してありますが、それをも超えたということです。
 
 発生源は原子炉しか考えられないので、どういう経路で山側の井戸水に混入するに至ったのかを至急解明する必要があります。
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井戸からトリチウム1700ベクレル検出、排出基準値超す
福島民友ニュース 2015年7月7日
 東京電力福島第1原発1~4号機原子炉建屋へ流れ込む前に、地下水をくみ上げて海に流す「地下水バイパス計画」で、くみ上げ用の井戸12本のうち、1本の水から過去最高となる1リットル当たり1700ベクレルのトリチウム(三重水素)を検出、東電が定めた海への排出基準値(1リットル当たり1500ベクレル)を超えたことが6日、東電への取材で分かった。
 東電は、この井戸からの地下水のくみ上げを停止。監視を強めるため週2回、水に含まれる放射性物質濃度の傾向を分析する方針。東電によると、基準値を上回った地下水は2日に採取。この井戸で6月29日にくみ上げた地下水からは、1リットル当たり1500ベクレルのトリチウムを検出していた。