東電は13日、福島第1原発2号機の格納容器内にロボットを入れ、溶け落ちた核燃料(デブリ)の状態を確認する調査が、ロボットの投入ルートに事故前からあったブロックが完全に取り除けないため、今後の作業工程を7月末をめどに示したいとしました。
ロボットによる調査は9月以降にずれ込むとみられます。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
格納容器ロボ調査延期 第一原発2号機
福島民報 2015年7月14日
東京電力は13日、福島第一原発2号機で8月に実施予定だった原子炉格納容器内のロボットによる調査を延期すると発表した。9月以降にずれ込むとみられる。
ロボットを投入する際に障害となるコンクリート製ブロック壁の取り外しが難航しているため。ブロックは投入口の手前約70センチの場所に135個を積み重ねて設置されている。6月11日から取り壊してきたが、最下段のブロック7個が床の鉄板と固着していることが判明した。タガネなどを用いたが、さびついており、除去できないという。
ブロックがあると、投入口にロボットを送り出す装置を置けない。今後、装置の改造や遠隔の小型重機の活用などを検討する。
調査は廃炉に向けた工程で最大の課題となる溶融燃料(燃料デブリ)の取り出しに向け、カメラなどを搭載したサソリ型の遠隔操作ロボットで容器内の障害物の有無や損傷状況を把握する予定だった。