29日の参院平和安全法制特別委員会で「生活の党」の山本太郎代表が、原発がミサイル攻撃を受けたり航空機が衝突した場合の被害の規模とその防御策を問うたのに対して、規制委の田中委員長は、そういう事態の被害の算定はしていないし防御策も施されていないと答えました。
もしもミサイルなどが原発を直撃すれば、人類がこれまで経験したことのない放射能被害が発生することは明らかです。
また現行の原発はそれに対する防御策を取っていないので、もしも戦争になれば当然格好の標的になります。
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ミサイル攻撃「想定ない」=原発被害で規制委員長
時事通信 2015年7月29日
原子力規制委員会の田中俊一委員長は29日の参院平和安全法制特別委員会で、有事の際の原子力発電所の被害想定に関し「弾道ミサイルによって放射能が放出されるという事態は想定していない」と述べた。「生活の党と山本太郎となかまたち」の山本太郎代表の質問に答えた。
田中氏は「航空機衝突を含めて原発が大規模に損壊した場合について(対策を)求めているが、弾道ミサイルが直撃するような事態は、そもそも原子力施設の設置者に対する規制で対処すべき性質のものではない」と説明した。