2015年7月28日火曜日

東電、1年余遅れでトレンチ汚染水除去にめど

 東電は27日、福島原発3号機の海側にあるトレンチ内汚染水の抜き取りが今月中にも終了する見通しになったと明らかにしました。2号機の海側トレンチ内をコンクリートで埋める作業も今月ほぼ完了しているので、トレンチ内の汚染源の除去にめどが立ったということです
 これは本来であれば昨年4月中には完了していなければならないものでした。それが1年3カ月遅れでようやく達成できたということです。こんな狭小な工事で、これほど遅延するというのは信じられないことです。
 
 そういえば凍結試験?を開始してから久しくなるのに、完全に凍結しない山側の凍土壁の問題は、その後どうなっているのでしょうか。
 汚染水問題を解決する「かなめ(要)」なのに何の説明もありません。
 
 そもそも凍土壁構想は識者により計画段階から確実性に疑問が呈されていました。
 規制委などがその技術的な詰めを行っている段階で、なぜか経産省とゼネコンと東電が共謀して『着工を既成事実化』するために、工事を開始したという経緯があります。工事費用も全額を国が負担しています(400億円弱?)
 「やってみたがダメだった」で済まされるような問題ではありません。
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東電、トレンチ汚染水除去にめど 今月中にも3号機終了
東京新聞 2015年7月27日
 東京電力は27日、福島第1原発3号機の海側にあるトレンチ(電源ケーブルなどが通る地下道)内にあった汚染水の抜き取りが今月中にも終了する見通しになったと明らかにした。既に汚染水抜き取りを終えた2号機の海側トレンチ内をコンクリートで埋める作業も今月ほぼ完了し、トレンチ内の汚染源の除去にめどが立った。
 
 福島県いわき市で開かれた廃炉・汚染水対策に関する現地調整会議で東電が報告した。3号機のトレンチ内をコンクリートで埋める作業を8月まで続け、建屋内から高濃度の汚染水がトレンチを通じて海へ流れるのを防ぐ。 (共同)