全町避難が続く福島県楢葉町の避難指示は、「時期尚早だ」とする住民たちの強い延期要請にもかかわらず、政府は9月5日に解除する方針でその旨を松本幸英町長に伝えました。
高木経産副大臣は9月5日には、「医療、買い物、飲料水の3分野で追加対策の実施見通しが立つから」と説明しています。
追加対策は当然のことですが、それがスタートすることで帰還が可能になるわけでもないし、勿論、年間被曝量20ミリシーベルトが許容されるわけでもありません。
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政府、9月5日に解除の方針 福島・楢葉町の避難指示
東京新聞 2015年7月6日
東電福島第1原発事故で全町避難が続く福島県楢葉町に出ている避難指示をめぐり、政府の原子力災害現地対策本部の本部長、高木陽介経済産業副大臣は6日午後、町役場を訪れ、松本幸英町長と面会、9月5日に解除する方針を伝えた。
解除されれば全町避難の自治体では初めて。政府はこれまで、8月のお盆前の解除方針を町側に提示していたが、6月に開かれた住民懇談会では「時期尚早だ」「生活環境が整っていない」など反発の声が多く上がり、お盆前の解除を断念した。
高木氏は「医療、買い物、飲料水の3分野で追加対策を進める。解除日は追加対策の実施見通しが立った9月5日とする」と述べた。 (共同)