2015年7月30日木曜日

福島原発 1号機建屋カバー解体を始める

 東電は28日、福島原発1号機を覆う建屋カバーの本格的な解体作業を始めました。2016年度末ごろまでに解体を終えた後、20年度中の使用済み燃料取り出しに向け、フロアに散乱しているがれきなどの撤去に着手するということです驚くべきスローペースですが、最も汚染の度合いが低い1号機でもこれが限度なのでしょう。
 
 2号機と、特に3号機の燃料取り出しのスケジュールは当分立てられないのではないでしょうか。
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福島第1 1号機建屋カバー解体開始
河北新報 2015年7月29日
 東京電力は28日、水素爆発で壊れた福島第1原発1号機を覆う建屋カバーの本格的な解体作業を始めた。2016年度末ごろまでに解体を終えた後、20年度中の使用済み燃料取り出しに向け、フロアに散乱しているがれきなどの撤去に着手する。
 初日は6枚ある屋根パネルのうちの1枚を遠隔操作のクレーンで取り外した。放射性物質濃度を監視するダストモニターや原発敷地境界に設置してあるモニタリングポストの数値に変動はなかった。
 パネル撤去はことし5月に始める予定だったが、開口部に設置していたシートのずれが見つかり延期。その後の調査で、シートなしでも放射性物質の飛散は防げることが判明した。
 原子炉建屋のがれき撤去をめぐっては、3号機で13年8月、大型がれきの撤去に伴い敷地内の放射性物質濃度が上昇。南相馬市でコメが汚染した原因だと疑われるトラブルが起きた。
 1号機のカバー解体に先立ち、東電は薬剤の予防的散布やダストモニターの増設など、放射性物質の飛散抑制対策を強化した。