2015年5月8日金曜日

北電 泊原発事故なら札幌周辺も高度(着地濃度)に汚染

 北電泊原発で事故が起きた場合の周辺地域の放射能汚染について、北大大学院の研究室が福島原発事故と同量の放射性物質が放出された想定で着地濃度のシミュレーションを行った結果、約60キロ離れている札幌周辺も高濃度に汚染される可能性のあることが裏付けられました
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泊原発事故なら札幌周辺も高濃度 村尾・北大准教授、
地表放射能を試算
北海道新聞 2015年5月6日
 北海道電力泊原発(後志管内泊村)で事故が起きた場合の周辺地域の放射能汚染について、北大大学院工学研究院の村尾直人准教授(大気保全工学)の研究室がシミュレーションを行った。東京電力福島第1原発事故と同量の放射性物質が放出された想定で、風向きだけでなく雪や雨など過去の実際の気象データを当てはめ、地上にどの程度放射性物質が沈着するかを調べたのが特徴。札幌周辺も高濃度に汚染される可能性のあることが裏付けられた。
 
 福島第1原発の事故では放射性物質が大量放出した時に南東の風が吹き、かつ雪や雨で地表に落ちたため、原発の北西30~50キロの福島県飯舘村などに「ホットスポット」と呼ばれる高濃度汚染地域ができた。
 
 これまでの放射能汚染シミュレーションの多くは大気中の濃度をシーベルトという単位で試算しているが、村尾准教授は「大気中だと時間とともに移動するが、地表に降った放射性物質はその場で放射線を出し続ける。住民の避難を考える上では地表への沈着量こそが問題と考えた」と話す。
(以下は有料記事のため非公開)