2015年5月11日月曜日

原発比率20~22%に反対 自治体首長らが緊急決議

 「脱原発をめざす首長会議」は10日、兵庫県宝塚市で第4回年次総会を開き、2030年の電源構成比率で原発を20~22%とする政府案に反対する緊急決議を採択しました。
 決議では、政府案が「原発依存度を可能な限り低減させる」とした自民党の政権公約に反し、原則40年の運転期間延長を前提とするという危険なものであること批判しました
 
 総会前の勉強会では、元経済産業省官僚の古賀茂明氏が「日本の成長は脱原発から」と題して講演しました
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「脱原発をめざす首長会議」 宝塚で総会
神戸新聞 2015年5月10日
 原発に依存しない社会を目指し、兵庫など39都道府県の市区町村長と首長経験者ら109人でつくる「脱原発をめざす首長会議」が10日、宝塚市内で年次総会を開き、2030年の電源構成比率で原発を20~22%とする政府案に反対する緊急決議を採択した。同内容の申し入れ書を安倍晋三首相らに提出する。
 
 緊急決議では、政府案が「原発依存度を可能な限り低減させる」とした自民党の政権公約と食い違っていると指摘。原則40年の運転期間延長を前提としていることも批判した。
 首長会議は2012年4月に設立され、総会は4回目。茨城県東海村の村上達也元村長ら14人が出席し、兵庫からはメンバーの6市町長のうち、中川智子宝塚市長が参加した。
 
 総会前の勉強会では、元経済産業省官僚の古賀茂明氏が「日本の成長は脱原発から」と題して講演。欧米各国では太陽光や風力発電などの自然エネルギーが、基幹電源となりつつあると紹介。「雇用の創出力も大きく、地方活性化の切り札となっている」と語った。
 
 一方で、「安倍さんの成長戦略は原発回帰」と断言。「ヨーロッパで原発はお荷物なのに、自然エネルギーに移行しないのは愚かだ」とし、「脱原発で経済を成長させる道を示すべきだ」と訴えた。(井関 徹)