新潟県は26日、柏崎刈羽原子力発電所6、7号機再稼働に向けての規制委の意見募集(パブリックコメント)に応じる形で、安全審査の内容の説明などを求める意見を原子力規制委に提出しました。原発の立地自治体が「合格証」に意見するのは極めて異例だということです。
規制委に対し県が独自に進める審査内容の検証作業への協力も求めました。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
柏崎刈羽原発「合格証」に注文 新潟県が規制委に「疑問点は検証」
日経新聞 2017年10月26日
新潟県は26日、東京電力柏崎刈羽原子力発電所6、7号機の安全審査の内容の説明などを求める意見を原子力規制委員会に提出した。再稼働に向けた安全審査の「合格証」の原案である審査書案について、規制委が実施している意見募集に応じた。過去に6原発12基の合格例があるが、原発の立地自治体が「合格証」に意見するのは極めて異例だ。
規制委に説明を求めるとともに、県が独自に進める審査内容の検証作業に協力を求めた。意見の理由として「審査内容について県として確認する必要がある。疑問が残る点については、県として検証を行うなど対応したい」などとした。
規制委は4日に柏崎刈羽6、7号機の安全審査合格を内定した。意見募集は正式合格に必要な手続きの1つだ。規制委の更田豊志委員長は25日の会見で「県の技術委員会の出席を求められたら、しかるべきものが行って説明し質問に答えることになる」と話している。