2017年10月9日月曜日

「なくそテ原発2017新潟大隼会」が開かれました

 8日、新潟市の新潟県民会館で開かれた「なくそテ原発2017新潟大隼会」はさわやかな秋晴れに恵まれ、新潟県、長野県、首都圏などから1000人が集まりました。
 「原発をなくす湯沢の会」からは19人が参加し、いつものようにリーダーの南雲(敏)さんが安全運転するマイクロバスで会場まで往復しました。

 首都圏反原発連合のミサオ・レッドウルフさん、原発をなくす全国連絡会の小田川義和さんの挨拶のあと、メインイベント:古賀茂明さんの講演「日本は再生できるのか」が行われました。
 とても面白い内容で、講演時間50分をもっと延長して欲しいくらいでした。
 
 前後には「祭り大蛇」の踊りや反原発の「替え歌」の合唱などがありました。
 新潟県知事米山隆一さんからもメッセージが寄せられ会場で代読されました。

 米山知事の「メッセージ」と会場で採択された「集会宣言」を紹介します。

メッセージ

「なくそテ原発2017新潟大隼会」の御盛会を心よりお喜び申し上げます。

「なくそデ原発2017新潟大集会」実行委員会におかれましては、新潟内のみならず、長野県の市民団体等の皆様のお力を結集して、2014年以米、柏崎・刈羽原発に開し、3年連続で大規模な集会を開催され、その御奮闘に深く敬意を表します。

 また、昨年の新潟知事選挙におきまして、皆様方お一人お一人から、ひとかたならぬ御尽力と御支援をいただきましたことに、心より御礼申し上げます。
 私も、新潟知事として、幸福の源である命と暮らしが守られるよう、福島原発事故の徹底的な検証、福島原発事故が健康と生活に及ぼした影響の徹底的な検証、万が一事故が起こった場合に安全に避難する方法の徹底的な検証の3つの検証がなされない限り原発再稼働の議論は出未ないという立場を堅持し、皆様と共に、力を合わせてより良い政の実に向けて選んでまいりたいと存じますので、変わらぬ御支援の程、どうぞ宜しくお願いいたします。

 終わりに「なくそテ原発2017新潟集会」実行委員会の今後ますますの御発展と、お集まりの皆様の御健勝をお祈り申し上げ、お祝いのメッセージとさせていただきます。

平成29年10月8日 
新潟県知事 米山 隆一


   

「なくそテ原発2017新潟大集会」は、米山知事がんばってという意味もこめ新潟市で開かれ、新潟県、長野県、首都圏をはじめ全国から多数の参加をえて、大成功を収めました。これによって柏崎刈羽原発の再稼働反対、廃炉実現を大きくアピールし、運動を前進させることができました。

 安倍政権による原発推進と輸出促進の政策のもと、九州・川内原発を始め伊方原発、高浜原発と全国的に再稼働の動きが強まっています。原子力規制委員会も、この政策に沿って避難計画などについては審査対象とせす、もっぱら技術的な側面から各原発について審査を進めています。しかも柏崎刈羽原発が新規制基準に合格したとして再稼働を進めようとしています。

 福島原発事故から6年半もたつのに、東京電力と国は原発事故の自らの責任を自覚した分な対応を取ら、事故の処理も福島の復興もまだまだの状況です。政府や原発推進勢力の、福島原発事故を過去のものとする動きを許さず、避難者支援、福島の真の復興へ運動強化が求められます。

 方、東京電力の安全無視・隠蔽体質は依然として変わっていません。安全系ケーブルの不適切敷設や炉心溶融基準の存在と公表遅延に続き、今年、免震重要棟の強度不足を3年間も公表しなかった問題が明らかになりました。東京電力は通常時に社内情報すら適切に集約・発表することもできない状況であり、総出力世界一の原発を運転する能力も資格もないことが改めて明らかになりました。住民、県民、国民の命と生活を大きな危険にさらす柏崎刈羽原発の再稼働など到底みとめることはできません。廃炉にすべきです。

 原発再稼働反対という新潟県民の負託を受けて誕生した米山知事は反原発運動の「希望の星」となっています。新たに健康委員会、避難委員会が設置され、技術委員会(事故原因)とともに3つの検証が進みます。
 国政が回避した、原発事故の健康・生活への影響や避難計画の実効性の検証を新潟県政が担うことから原発推進勢力からの風当たりは強まるでしょう。一層、米山知事への支援を強めましょう。

 福島原発事故をはじめ過去の重大事故で明らかなように、人の手による原発の制御はできません。人類は原発と共存できません。原発立地地域の経済も再生可能エネルギーヘの転換などによって、原発なしでも長期的な経済発展は可能であり、その展望を切り開くことができます。

 新潟県には巻原発建設をくい止めるなど脈と原発反対運動の流れがあります。この間、「なくそテ原発・柏崎大集会」は2014年、2015年、2016年と3回開催されており、特に2016年の集会は首都圏反発連合と原発をなくす全国連絡会の協賛も得て全国的集会となり、原発再稼働問題を知事選の最大の争点にする点で貢献しました。本集会の成功を力に総選挙においても原発再稼働問題を大きな争点にし、再稼働反対の候補者への賛同・支持を広ていきましょう。

「なくそテ原発2017新潟大集会」の閉会にあたり、改めて東京電力・柏崎刈羽原発の再稼働を許さ、廃炉実現へ向けて一層大きく、運動を進めていくことを、ここに宣言いたします。
                              2017年10月8日
「なくそテ原発2017新潟大集会」参加者一同