「なくそテ原発新潟大集会」で講演を行った元経産省官僚の古賀茂明氏は、長岡市での新潟5区の無所属新人候補予定者の集会で、「柏崎原発再稼働の合格が出たので政府はこの衆院選を民意を問う選挙と位置づけていて、自民党の候補が勝てば再稼働の動きが加速する(要旨)」との考えを示しました。
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「自民勝てば原発再稼働を後押し」
産経新聞 2017年10月9日
経済産業省の元官僚で、原発再稼働に反対する市民団体の代表の古賀茂明氏が8日、長岡市で講演した。東京電力柏崎刈羽原発6、7号機の審査で原子力規制委員会が事実上の「合格」を出したことを受け、衆院選について「安倍政権には再稼働の合格が出たので(新潟県民に)お伺いを立てる、という気持ちがある」と指摘し、自民党の候補が勝てば再稼働の動きが加速するとの考えを示した。
野党が推す衆院新潟5区の無所属新人候補予定者の集会で語った。
古賀氏は、安倍政権が再稼働を目指す柏崎刈羽原発の30キロ圏にかかる5区などで、自民が勝利した場合を想定。「最も喜ぶのは安倍首相だ。原発に反対する新潟は、喉に刺さった骨のような存在だっただけに、原発(再稼働)にお墨付きが出たタイミングで勝利を授けてくれた、とお礼に来るかもしれない」と述べた。
5区の自民の立候補予定者について、古賀氏は「『僕が自民を変えてみせる』と言っていたが不可能だ」と指摘。自民では当選回数の多い議員でも脱原発を主張すれば干され、大臣ポストが回る際には「脱原発を封印しろと(圧力がかかる)。原発に批判的だったブログも閉鎖した」といった事例を紹介した。