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7..20
原子力機構、除染排水に二重基準 異なる管理基準を設定 (東京新聞)
福島県の除染モデル実証事業を発注した日本原子力研究開発機構が、2011年11月に受注した三つのゼネコン共同企業体(JV)に、二つの異なる除染排水の管理基準を設定していたことが20日、共同通信の調べで分かった。
鹿島と大林組の二つのJVには、政府が除染排水の目安としている原発の排水基準「放射性セシウム濃度は1リットル当たり90ベクレル以下」を適用。一方、大成建設JVには、当時「原発排水より甘い」と問題視され、政府が見直しを検討していた暫定的な飲料水基準「200ベクレル以下」を認めた。(共同)
東側トンネルで6億7000万ベクレル 第1原発3号機 (福島民友ニュース)
東京電力は19日、福島第1原発3号機タービン建屋東の作業用の縦トンネルから採取した水から、ベータ線を出す放射性物質が最大で1リットル当たり6億7000万ベクレル検出されたと発表した。
東電によると、高濃度のベータ線を出す放射性物質を採取したのは10日。このトンネルには原発事故発生当初の汚染水が流入している。セシウム134は最大で同5000万ベクレル、セシウム137は同1億ベクレルだった。
7.18
福島第1原発:3号機建屋から湯気 東電が確認作業 (毎日新聞)
東京電力は18日午前、福島第1原発3号機の原子炉建屋5階から湯気のようなものが上がっているのを確認したと発表した。原子炉の温度や周囲の放射線量などに変化はなく、東電は「原因は不明」として確認作業を続けている。
東電によると、同日午前8時20分ごろ、がれきの撤去作業前にカメラで現場確認を行っていた作業員が、3号機原子炉建屋の5階中央部付近から、白い湯気のようなものが漂っていることを確認した。
このフロアには使用済み核燃料プールがあるが、注水は継続され安定的に冷却できているという。建屋内は線量が高く、目視での確認は難しいため、東電はカメラによる監視を継続。また、原子力規制庁の現地検査官が状況を確認している。【八田浩輔】
原発避難の178人が提訴 東電に第2次原告団 (福島民友ニュース)
東京電力福島第1原発事故で避難を余儀なくされた南相馬市や双葉郡の住民178人(64世帯)が17日、東電に慰謝料など約86億3275万円を求め、地裁いわき支部に提訴した。
昨年12月には40人が第1次として提訴。原告を支援する福島原発被害弁護団によると、1次提訴分の口頭弁論の第1回が10月2日、第2回が11月27日に決まっており、今後は2次提訴分の併合を申請するという。
機構が浪江町長に謝罪 南相馬農業用水への排水問題 説明なし認める (福島民報)
内閣府の除染モデル実証事業で、放射性物質を含んだ水が南相馬市の農業用水に流されていた問題で、発注した日本原子力研究開発機構は17日、請戸川土地改良区理事長を務める馬場有浪江町長に謝罪文を提出した。
機構の石田順一郎福島技術本部福島環境安全センター長が二本松市の浪江町役場事務所を訪れた。除染に伴う排水の説明をしなかったことを正式に認め、陳謝した。一方、排水は、放射性セシウム濃度が当時の国の飲料水の管理基準値未満だったと強調し、「汚染水ではない」との認識を示した。
馬場町長は「取水と排水はセット。事前にきっちりと説明しなければならない」と指摘した。
双葉町民に初の説明会 中間貯蔵施設整備で環境省 (福島民報)
東京電力福島第一原発事故に伴う汚染土壌などを搬入する中間貯蔵施設の整備に向け、環境省は17日、整備候補地となっている双葉町の関係行政区住民向けの説明会を茨城県つくば市と埼玉県加須市で開き、ボーリング調査に理解を求めた。双葉町民に対する説明会は初めてで、27日まで県内外で開く。
7.17
もんじゅ敷地内外の断層を観察 規制委調査団 (中日新聞)
原子力規制委員会の現地調査団は17日、日本原子力研究開発機構の高速増殖炉もんじゅ(福井県)の敷地内外で断層を調査した。原子炉直下の小断層が、近くの活断層とともにずれ動く危険性があるかを中心に評価する。18日も敷地周辺の地形や断層を直接確認する。
島崎邦彦委員長代理ら調査団メンバー4人はもんじゅの西約500メートルを走る活断層「白木―丹生断層」が露出した山の上など周辺の断層を観察。
原子炉建屋直下では「a破砕帯(断層)」など八つの小断層が確認されている。(共同)
「双葉病院」救出遅れ損賠訴訟で弁論 東電、争う姿勢 (日経新聞)
東京電力福島第1原発事故の後、救出が遅れて適切な治療を受けられず死亡したとして、福島県大熊町の「双葉病院」の入院患者4人の遺族が東電に損害賠償を求めた4件の訴訟のうち3件の第1回口頭弁論が17日、東京地裁であった。東電側は請求棄却を求めた。
弁論で東電側は、原発事故を起こした責任は認めた上で、患者の死亡と事故との因果関係について争う姿勢を示した。
海水から放射性物質 3号機取水口で1000ベクレル (福島民友ニュース)
東京電力福島第1原発タービン建屋海側の地下水から高濃度のストロンチウムやトリチウムが検出されている問題で、東電は16日、3号機タービン建屋東側の取水口内の海水から、ストロンチウムなどベータ線を出す放射性物質が1リットル当たり1000ベクレルが検出されたと発表した。海水のベータ線を出す放射性物質の濃度としてこれまでの最高値だが、東電は「14日までの降雨の影響で放射性物質が海水に入り込み濃度が上昇した可能性があり、再検査する」として「地下の汚染水が漏れ出たのかは判断できない」としている。
東電によると、海水から高濃度の放射性物質が検出されたのは3号機取水口の汚染を防止する膜に囲まれた部分。この部分から採取したベータ線を出す放射性物質の最高値はこれまで昨年12月の同790ベクレル。最近1カ月は同310―72ベクレルで推移していた。
ベータ線を出す放射性物質の濃度はストロンチウムが半分程度を占めるとされる。ストロンチウムを海などに放出する際の国の基準は30ベクレル。
国と東電が争う姿勢 福島原発訴訟で原告7人、意見陳述 (福島民友ニュース)
京電力福島第1原発事故で健康や地域の環境を損なったとして、県内外の被災者800人でつくる「生業(なりわい)を返せ、地域を返せ!」福島原発訴訟原告団が国と東電に原状回復や慰謝料などを求めた訴訟の第1回口頭弁論は16日、福島地裁(潮見直之裁判長)で開かれ、国と東電は争う姿勢を示した。
次回口頭弁論は9月10日午後3時から。
東電 柏崎刈羽原発の新たな安全対策 (NHK)
新潟県にある柏崎刈羽原子力発電所の運転再開を目指し、東京電力は、想定される津波の高さをこれまでより引き上げることや、重大な事故の際にも原子炉への注水ができる設備を追加で設けることなどを盛り込んだ、新たな安全対策をまとめました。
17日、柏崎市と刈羽村の議会に説明することにしていて、地元の対応が注目されます。
もんじゅを現地調査=規制委、断層問題で-建屋直下に破砕帯8本・福井 (時事通信)
日本原子力研究開発機構の高速増殖炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)の敷地内に活断層がある疑いが指摘されている問題で、原子力規制委員会の専門家調査団は17日午前、現地調査を始めた。もんじゅの原子炉建屋直下には破砕帯が8本あり、活断層と認定されれば、使用済み核燃料を再利用する核燃料サイクルの柱とされるもんじゅは廃炉を迫られる。調査は18日まで。
規制委などによると、もんじゅの敷地西側には長さ約15キロの活断層「白木-丹生断層」がある。この活断層が動いた場合、敷地内の破砕帯も連動する恐れがあり、調査団は重点的に調べる。
7.16
福島第一原発近くの港湾、放射性物質が高濃度に (読売新聞)
東京電力は16日、福島第一原子力発電所3号機近くの港湾で、ストロンチウム90などベータ線を出す放射性物質が海水1リットルあたり1000ベクレル検出されたと発表した。
海水では、昨年12月に検出した同790ベクレルが、事故直後を除く最高値だった。現場は、放射性物質が周辺海域へ拡散するのを防ぐネット(水中カーテン)の内側。8日の測定では同72ベクレルだった。放射性セシウムの濃度も8日の40~50倍に上がった。
東電は「変動の範囲内の数値」とみているが、東京海洋大の神田穣太教授(化学海洋学)は「新たに放射性物質が陸側から漏れた可能性がある」と指摘。「濃度の変動が激しいので注視が必要だ」と話している。
第一原発トリチウム29万ベクレル 建屋側観測用井戸で検出 (福島民報)
福島第一原発タービン建屋東側の観測用井戸の水から高濃度の放射性物質が相次いで検出されている問題で、東京電力は14日、建屋側の観測用井戸から1リットル当たり29万ベクレル(法定基準は6万ベクレル)の放射性トリチウムが検出されたと発表した。
観測用井戸は新たに掘削され、海から約38メートル離れている。周囲の観測用井戸では高濃度の放射性物質が検出されている。今回の井戸から海側約34メートルの井戸では、63万ベクレルのトリチウムが検出されている。
東電は海への流出防止に向け、地盤改良工事や遮水壁の設置工事を進めている。