2013年7月22日月曜日

山本太郎氏「脱原発」「脱被曝」一本勝ち!

 大激戦となった東京選挙区(改選数5)で、「脱原発」を一心に訴えた無所属の俳優山本太郎氏(38)が劣勢をはね返し初当選を果たしました。

 大番狂わせとも言われ、解禁されたネットでの選挙運動追い風になり、「ネットでの盛り上がりが当選につながった」と山本氏自身もいています
 NHKによれば山本氏のツイッターのフォロワーは、安倍首相を上回る20万人余りに上るということです。

 各紙が時の人として取り上げていますが、スポニチ、J-CAST、NHKのニュースを紹介します。
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山本太郎氏が大番狂わせ当選「もうひとりじゃない!」 
スポニチ 2013722 21:23
第23回参院選 

 激戦の東京選挙区(改選数5)では、無所属の俳優山本太郎氏(38)が劣勢をはね返し初当選を果たす大番狂わせが起きた。「新党 今はひとり」を立ち上げ東京8区から立候補した昨年12月の衆院選では7万票以上を獲得も落選。待ちに待った当確の報を受けた山本氏は「もう、ひとりじゃない!」と絶叫。悲願の脱原発実現を誓った。  

 立すいの余地もない事務所に響く「太郎コール」。女性支援者は、「みんな、やっと分かってくれた…」と泣き崩れる。「見たか!組織票がなんぼのもんじゃ!」と叫ぶ人も。午後9時10分ごろ、山本氏の当確が出ると約500人の支援者は続々と歓喜の声を上げた。
 山本氏はわずかに目を潤ませつつ満面の笑み。しかし当選につきものの「バンザーイ」はない。「やっとスタートラインに立てた。でも国会議員になりたかったわけじゃない。だからバンザイはしない。みんなの命を守ります」。ストレスから直径4センチにまで拡大した頭部の円形脱毛を誇らしげになでさすった。

 東日本大震災後の東京電力福島第1原発事故をきっかけに反原発活動に傾倒。のめり込むうちに芸能活動は激減した。転機は昨年12月の衆院選。東京8区から立候補し、大幅に出遅れたが7万1000票を獲得。自民党の石原伸晃環境相に敗れたものの、民主党候補を上回る健闘を見せた。
 参院選では党議拘束などで主張が妨げられるとの思いから、再び無所属での選挙戦を決意。しがらみを一切持たない強みを強調した。選挙戦では「脱原発」より踏み込んだ「脱被ばく」を主張。「原発事故による汚染食品を流通させるな。汚染地をはっきりさせろ」。埋没する野党と対照的な力強さに、30~40代を中心に支持を拡大した。

 解禁されたネットでの選挙運動も追い風に。支持の声は、ツイッターやフェイスブックで日々拡散。「ネットでの盛り上がりが、当選につながった」と山本氏も驚く。
 ひとり「脱原発」を唱え続け始めた頃は、巨大な風車に独りで立ち向かう、小説「ドン・キホーテ」の主人公との見方もあったほど。しかし、今ではボランティアは1000人を超えた。「一番最初に声を上げたときはしがらみだらけの世界でした。でも今は、こうして皆さんの力を借りて、参議院に行くことができる」。地道に起こした風は嵐となり、見事、風車を壊してみせた。

 「たった一人が国会議員になっても国を急に変えられるわけじゃない。もっともっと横につながる市民が増えないと。そして、政権取るとこまで行こう!」。山本氏の戦いは始まったばかりだ。

 ◆山本 太郎(やまもと・たろう)1974年(昭49)11月24日、兵庫県宝塚市生まれ。高校在学中に日本テレビ「天才・たけしの元気が出るテレビ!!」の「ダンス甲子園」への出演がきっかけで芸能界入り。俳優としてNHK連続テレビ小説「ふたりっ子」(96年)、NHK大河ドラマ「新選組!」(04年)などに出演。11年5月に所属していた芸能事務所を辞めてフリーとして活動していた。

「これからがイバラ道」 山本太郎当確、「脱原発」一本勝ち!
J-CASTニュース 2013721 21:23 
 大激戦となった参院選東京選挙区(定数5)で、「脱原発」を掲げた俳優・山本太郎氏(38)が当選を確実にしたと、NHKが報じた。

 東京選挙区は20人が立候補、自民党が2議席を獲得するなど強さを見せた一方で、「滑り込み」を目指す各党候補がギリギリまでデッドヒートを繰り広げた。

ボランティアの助け借り選挙戦う
 俳優として活躍してきた山本氏は2011年の東日本大震災以来、脱原発活動に積極的に参加してきた。2012年12月には総選挙に東京8区から無所属で立候補、次点で落選したものの、7万票余りを集め注目された。

 2度目の挑戦となった今回の参院選では、脱原発を中心に「被曝させない TPP入らない 飢えさせない」を政策に掲げた。当初は「圏外」が伝えられたものの、SNSを通じてボランティアを募り、街頭演説の動画を生配信するなど、ネットを活用した選挙戦を展開して猛烈に追い上げ。無所属での立候補だったが、生活の党、社民党といった政党のほか、中核派(革命的共産主義者同盟全国委員会)も支援を表明していた。

 当選を決めた山本氏はNHKの取材に対し、
「浮かれているわけには行かない。これからがイバラ道です。何よりも食品の安全基準を変えること。(今の基準は)国民全員が低線量被曝しろ、という話ですよ」
と熱っぽく語った。

山本太郎氏 拡散力で支持拡大
NHK NEWS  WEB 2013年7月22日
参議院選挙の東京選挙区で当選した無所属の新人、山本太郎氏は、選挙期間中、インターネットを積極的に選挙運動に活用し、20万余りのツイッターのフォロワーによる情報の拡散力を生かして支持を広げていきました。

東京選挙区で当選した山本太郎氏は、選挙期間中、ツイッターを合計172回投稿し、多い日には1日20回近く投稿したこともありました。
投稿した内容が誰かに引用されてネットに拡散する「リツイート」の回数は、合わせて8793回で、平均すると1回の発信が51倍に拡散した計算です。
山本氏のツイッターのフォロワーは、安倍総理大臣を上回る20万人余りに上ります。
山本氏は、街頭演説の動画をツイッターで配信するなど、多くのフォロワーによる情報の拡散力を生かして支持を広げていきました。