2013年7月19日金曜日

高速増殖炉「もんじゅ」の現地調査終了

  日本原子力研究開発機構の高速増殖炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)の敷地内に活断層がある疑いが指摘されている問題で、原子力規制委員会の専門家調査団は17日と18日に現地調査を行いました。
 規制委の島崎邦彦委員長代理は調査終了後の記者会見で、「私の印象としては、すぐ結論が出る状況ではない」と述べ、原子炉直下にある小断層などの活動性の評価は長期化する可能性があるとの見解を示しました

 もんじゅの原子炉建屋直下には破砕帯が8本あり、活断層と認定されれば、使用済み核燃料を再利用する核燃料サイクルの柱とされるもんじゅは廃炉を迫られることになります
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島崎氏「結論すぐ出ない」=敷地外の活断層評価必要
もんじゅ現地調査終了・規制委
時事通信 2013年7月18日
 日本原子力研究開発機構の高速増殖炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)で原子炉建屋直下の破砕帯に活断層の疑いがある問題で、原子力規制委員会の専門家調査団は18日、2日間の現地調査を終えた。規制委の島崎邦彦委員長代理は現地で記者会見し、「私の印象としては、すぐ結論が出る状況ではない」と述べ、一定の時間がかかる可能性を示した。
 島崎氏は「さらに調査が必要という感触は持っている」と説明。一方で、原子力機構に求めた敷地内破砕帯などの追加調査の結果次第で、比較的早期に結論が出せる可能性もあるとした。
 また島崎氏は、敷地から西に約500メートル離れた活断層「白木-丹生断層」について、敷地内破砕帯の活断層判断とは別に、安全審査の中で揺れの影響を評価する必要があると指摘した。