東日本大震災による津波によって、女川原発(宮城県)2号機で原子炉建屋の地下が浸水し、安全上重要な機器が停止した事故について、国の原子力規制委は、国際的な基準=原発事故評価尺度(INES) に基づいて8の段階で下から4番目に当たる「レベル2」と認定しました。
日本原電(株)の東海第2原発(茨城県)も、津波の高さがあと30センチ高ければやはり原子力建屋の地階に浸水して、福島原発と同様の事故になった可能性があるといわれています。
以下にNHKニュースを紹介します。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
女川原発の津波浸水「レベル2」
NHK NEWS WEB 2013年7月10日
東日本大震災による津波によって、宮城県にある女川原子力発電所の2号機で、原子炉建屋の地下が浸水し、安全上重要な機器が停止した事故について、国の原子力規制委員会は、国際的な基準に基づいて評価した結果、8の段階で下から4番目に当たる「レベル2」としました。
東北電力の女川原発では、おととし3月の東日本大震災で津波に襲われ、大量の海水が2号機の原子炉建屋の地下3階まで入り、安全上重要なポンプや非常用発電機が使えなくなりました。
この事故について原子力規制委員会は、「原子炉の冷却機能に影響はなかったが、複数の安全上重要な機器が同時に機能停止に至っている」として、国際的な基準に基づいて評価した結果、8の段階で下から4番目に当たる「レベル2」としました。
国内の事故で「レベル2」と評価されたのは、平成11年に石川県の北陸電力志賀原発1号機で起きた臨界事故以来です。