2016年2月20日土曜日

20- 高浜原発1・2号機 新基準審査に事実上合格へ

 運転開始から40年が経つ高浜原発(福井)2号機について、原子力規制委再稼働に必要な新基準の審査で、事実上合格させる見通しとなりました。40年を超え運転延長を認めるのは初めてで、合格すれば最大20年の延長が認められます。
 今回合格の運びとなったのは3つあるうちの最も重要な審査とされ、7月までに残る2つの審査、耐震などに関わる設備の詳しい設計や劣化状況などの審査に合格する必要があります
 耐震強度のチェックは実設備で試験を行うということですが、劣化状態はどのようにチェックするのでしょうか。
 極めて過酷な条件で運転される原子炉という鋼製の装置を、60年間も持たせるという一般常識に反する「試み」の裏付けが、一体どのようにすれば得られるというのでしょうか。
 現有の強度と最大20年後の残有強度を確認する方法などあるのでしょうか。
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高浜原発1、2号機が審査合格へ 新規制基準、老朽原発では初
福井新聞 2016年2月19日
 関西電力が再稼働を目指す老朽原発の高浜1、2号機について、原子力規制委員会の主要審査が18日におおむね終了した。規制委は新規制基準を満たしているとして、合格証の原案となる「審査書案」を作成し、2基は近く事実上、審査に合格する見通し。意見公募を経て正式合格となる。運転開始から40年を超える原発の審査合格は初めて
 原子炉等規制法は、原発の運転期間を原則40年に制限しているが、規制委が認可すれば、特例で最長20年延長できる。高浜1号機は2014年11月、2号機は昨年11月に運転開始から40年を迎えた。2基は、7月7日までに新基準に基づく審査のほか、運転延長の審査に合格しなければならない上、設備の詳細設計をまとめた工事計画の認可も必要。新基準は、事故時の対応拠点として緊急時対策所の設置を求めているが、関電は2基の緊対所の運用時期を未定としており、再稼働時期は不透明だ。
 
 2基の審査では、防火性能が不十分なケーブルの難燃化対策が焦点となっていたが、規制委は昨年12月、ケーブルを防火シートで包んだり、燃えにくい素材に交換したりするとした関電の方針を了承。原子炉設備の耐震設計をめぐっては、実際の設備で安全性を確認することなどで議論はおおむね終えた。
 
 運転開始から40年前後の原発の存廃では、関電美浜1、2号機と日本原電敦賀1号機、中国電力島根1号機(松江市)、九州電力玄海1号機(佐賀県)の5基が昨年4月に廃炉になった。関電だけが高浜1、2号機、美浜3号機の運転延長を申請し、安全対策の費用として1基当たり1千億円超を見込んでいる。
 これまで規制委の審査に合格した原発は、九電川内(せんだい)1、2号機(鹿児島県)、高浜3、4号機、四国電力伊方3号機(愛媛県)で、高浜1、2号機が合格すれば4例目となる。
 
 
高浜原発1・2号機 新基準審査に事実上合格へ
NHK NEWS WEB 2016年2月19日
運転開始から40年がたつ福井県の高浜原子力発電所1号機と2号機について、原子力規制委員会は、再稼働に必要な新基準の審査に事実上合格したことを示す審査書の案を今月24日の会合で取りまとめる見通しとなりました。40年を超えて運転期間の延長を目指す原発で審査書の案が取りまとめられるのは初めてで、再稼働に向けて前進することになります。
高浜原発1号機と2号機は運転開始から40年がたち、原則40年の運転期間を超えて動かすには、原子力規制委員会の3つの審査にことし7月7日までに合格する必要があります。
このうち、安全対策が新しい規制基準に適合しているかを見る最も重要な審査で、原子力規制委員会は、関西電力が委員会の指摘を踏まえて修正した対策を妥当だとして、今月24日に開く会合で、事実上審査に合格したことを示す審査書の案を取りまとめる見通しとなりました。40年を超えて運転期間の延長を目指す原発で、審査書案が取りまとめられるのは初めてです。
7月の期限までに、耐震などに関わる設備の詳しい設計や、劣化状況など、残りの審査に合格する必要がありますが、難関だった新基準への合格のめどが立ったことで、再稼働に向けて前進することになります。