2016年2月22日月曜日

22- 福島原発 溶融核燃料 取り出しの是非も含めて検討

 原子力規制委の更田委員は福島原発を視察後、事故で溶け落ちた核燃料について、今後の調査の結果によっては取り出さない選択肢も検討する必要があるという考えを示しました。
 溶融燃料を取り出すことは極めて困難なので、取り出さないで済ませられるならそれに越したことはありません。いずれにしても決定されるまでにはかなりの時間を要しそうです。
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溶融核燃料 「取り出しがよいかも含め検討を」
NHK NEWS WEB 2016年2月20日
事故からまもなく5年を迎える東京電力福島第一原子力発電所を視察した原子力規制委員会の更田委員は、事故で溶け落ちた核燃料について、「取り出すことがよいかも含めて検討する必要があると思う」と述べ、今後の調査の結果によっては取り出さない選択肢も検討する必要があるという考えを示しました。
福島第一原発の事故では、1号機から3号機までの3基で核燃料が溶け落ちる「メルトダウン」が起き、この核燃料の取り出しが、40年かかるとされる廃炉に向けた工程の中で最大の難関となっています。
19日現地を視察した規制委員会の更田豊志委員は、報道各社の質疑の中で、溶け落ちた核燃料について触れ、「調査中なので確定的なものではない」としたうえで、「取り出すことがよいかも含めて検討する必要があると思う。取れるだけ取って、残りは固めるなどいろいろな選択肢がある」などと述べ、今後の調査の結果によっては取り出さない選択肢も検討する必要があるという考えを示しました。
 国と東京電力がまとめた現在の廃炉の工程表では、溶け落ちた核燃料を取り出すとされていて、格納容器の内部の状態を確認するための調査が続けられています。