毎日新聞 2016年2月12日
原子力規制委員会は12日、東京電力が再稼働を目指している柏崎刈羽原発6、7号機(新潟県)の安全審査の会合を開き、同原発の重要施設の直下を通る断層について「活断層ではない」との結論をまとめた。規制委は6、7号機で想定する最大の揺れ「基準地震動」もすでに了承しており、審査はヤマ場を越えた。
この断層は、4号機原子炉や1〜4号機側防潮堤の真下を通る「F5断層」。活断層と判断されれば防潮堤が地震で壊れる可能性が生じ、4号機は廃炉が不可避になるなどの影響があった。規制委は、東電が昨年12月から行ったボーリング調査などを基に、「約24万年前よりも新しい活動はなく、将来動くとは考えられない」と判断した。【酒造唯】