2016年4月21日木曜日

21- 福島原発「凍土遮水壁」 土壌の凍結はまだ1割未満

 3月31日から冷媒の循環を開始した凍土遮水壁は、まだ1割未満しか凍っていないということです。
 凍土壁は、地中の水を凍らせて作るわけですが、水に流れがあると凍結する前に流入する水と入れ替わってしまうので、いつまで経っても凍りません。
 東電は5月中旬までに山側(地下水の流れの上流側)凍土壁のおよそ半分の凍結が完了する見通しということですが、果たしてどうなるのでしょうか。
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福島第1原発「凍土遮水壁」 土壌の凍結は1割未満  
FNNローカルニュース2016年4月19日
福島第1原発で、汚染水対策の柱とされる「凍土遮水壁」。凍結は始まっているものの、­その割合は、全体の1割に満たない状況となっている。
福島県の廃炉安全監視協議会のメンバーが調査を行ったのは、東京電力が、3月から運用­を始めた、凍土遮水壁の現場。
凍土遮水壁は、1号機から4号機の周囲、およそ1.5kmの土壌を凍らせて、建屋の中­に流れ込む地下水の量を減らし、汚染水の発生を抑えるもの。
東京電力によると、一部で凍結が始まっているものの、全体の1割未満だという。
東京電力では、5月中旬までに、山側の凍土壁のおよそ半分で凍結の完了を目指していて­、建屋に流れ込む汚染水を、500トンから250トンに半減できると試算している。