2016年4月29日金曜日

新潟県内の原子力安全研究会が福島原発を視察

 新潟県内全30市町村でつくる「市町村による原子力安全対策に関する研究会」は27日、福島原発を視察しました。
 28日は福島県相馬市や飯舘村を視察する予定です。
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原発の市町村研究会が福島第1を視察 汚染水対策などを確認
新潟日報 2016年4月28日
 県内全30市町村でつくる「市町村による原子力安全対策に関する研究会」は27日、福島県の東京電力福島第1原発を視察した。研究会が同原発を視察するのは初めて。長岡市や柏崎市など13市町村の実務担当者ら23人が、汚染水対策や廃炉に向けた作業の現状を確認した。
 
 東電柏崎刈羽原発の重大事故に備え、各市町村での原子力安全対策の実効性向上につなげるのが目的。研究会のメンバーは、事故発生当時の状況や廃炉作業の説明を受けた後、バスで原発構内を回った。視察の様子は非公開だった。
 
 東電によると、原発内の建屋には1日当たり150トンの地下水が流入しており、核燃料を冷やした水と混ざり、汚染水が大量に発生し続けている。
 研究会によると、原発構内には、汚染水の入ったタンクが無数に並んでおり、地盤を凍らせて地下水の流入を防ぐ「凍土遮水壁」の配管部分の一部も確認できたという。
 
 研究会事務局の長岡市原子力安全対策室の小嶋洋一室長は「防災に携わる上で現場を見て話を聞くことは欠かせない。今後の市民の安全安心につなげたい」と話した。柏崎市防災・原子力課の近藤拓郎課長は「原発事故は被害が大きく、避難計画策定などでは近隣市町村や県との連携が必要だ」と語った。
 28日は福島県相馬市や飯舘村を視察する。