兵庫県内に避難し、国や東電に対する損害賠償請求を神戸地裁に出している原告団の代表が、電事連に対して同原発の津波に対する脆弱性を試算した文書の提出などを求めたのに対して拒否したため、5月中にもその提出を求めて神戸地裁に提訴するということです。
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電事連、津波脆弱性試算の提出拒否 原発事故集団訴訟
神戸新聞 2016年4月7日
東京電力福島第1原発事故で兵庫県内に避難し、国や東電に対して損害賠償を求めて神戸地裁で係争中の原告団の代表が、同原発の津波に対する脆弱(ぜいじゃく)性を試算した文書の提出などを求めた照会について、電力会社でつくる電気事業連合会(電事連)が拒否する回答をしていたことが6日、分かった。原告団の弁護士が明らかにした。
文書をめぐっては、同地裁が昨年8月ごろ、電事連などに提出を促す「文書送付嘱託」を採用。電事連が拒否したため、原告側が訴訟の妨害行為などとして今年3月、提訴予告通知書を送付し、地裁の決定に従って文書を開示するよう求めていた。
電事連の回答を受け、原告側は5月中にも神戸地裁に提訴するという。(有島弘記)