2016年4月26日火曜日

26- 中通りの主婦らが東電提訴 原発事故で精神的損害

福島民友新聞 4月23日
 東京電力福島第1原発事故で精神的損害を受けたとして、中通りの6市町に住む主婦ら52人が22日、東電に慰謝料など計約9900万円の損害賠償を求め、福島地裁に提訴した。
 
 原告でつくる「中通りに生きる会」によると、提訴したのは、主に福島市の20~70代の女性47人と男性5人。原告ごとに被害内容や請求額は異なるが、自主避難や被ばくによる将来の健康不安、放射能汚染などで精神的損害を受けたとして、1人当たり110万円から900万円を求めた。代理人の弁護士が同地裁に訴状と全員分の陳述書を提出した。
 県庁で記者会見した同会世話人代表の平井ふみ子さん(67)は「中通りの被害が無視されている。裁判官に一人一人の悔しさや悲しみ、惨めさを酌んでもらいたい」と話した。
 東電は「請求内容や主張を詳しく伺った上で真摯(しんし)に対応していく」とコメントした。