24日、17年前の9月30日に東海村のJOC東海事業所で発生した臨界事故を風化させないために毎年開かれている「9・30茨城集会」が同村で開かれ、約200人が参加しました。
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原発ゼロへ「臨界事故風化させない」 東海村で「9・30茨城集会」
東京新聞 2016年9月25日
一九九九年九月三十日に東海村の核燃料加工施設「ジェー・シー・オー(JCO)」東海事業所で発生した臨界事故を風化させないために毎年開かれている「9・30茨城集会」が二十四日、同村産業・情報プラザであり、約二百人が参加した。 (成田陽子)
田村武夫・茨城大名誉教授を委員長とする実行委員会が主催。東京電力福島第一原発の事故後、避難生活を送る人々を撮影し続けている写真家の菊池和子さんが「フクシマ 無念」と題した講演を行った。菊池さんは、廃虚になった民家、仮設住宅で暮らす老夫婦、放射性廃棄物を詰めた黒い袋の集積場所など約四十枚の写真を上映しながら、避難者から聞き取った「心の叫び」を紹介。東京都内の学校に転校したひ孫が、いじめに遭ったという事例には、涙をぬぐう参加者もいた。
集会の最後に、村内にある東海第二原発の再稼働を認めず、廃炉にすることなどを提案するアピールを採択した。村内の主婦(64)は「福島の避難民の苦労は人ごととは思えない。安心して暮らせる日本にするために、国には原発ゼロを目指してほしい」と訴えた。