2030年までの原発成長予測を下方修正、IAEA
AFP通信 2016年09月24日
【9月24日 AFP】国際原子力機関(IAEA)は23日、原子力発電の先行きについて、今後15年間も成長を続けるが、化石燃料価格の下落や再生可能エネルギーとの競争によって成長幅は従来予測より下がるとの見通しを発表した。
IAEAの報告書では、原発の発電容量は2030年までに低位予測では2015年比1.9%増の390.2ギガワットに、高位予測では同56%増の598.2ギガワットになると予測している。これまでの予測では2.4~68%増とされていた。
報告書は「長期的に原子力は世界のエネルギーミックスで重要な役割を果たし続ける」としつつ、エネルギー市場の動向や技術・資源のトレンドが現状のまま続き、これに原子力政策の変更が重なった場合、成長の伸びは小さくなるとの見方を示している。