神奈川県 原発事故の自主避難者に住宅の入居募集
NHK NEWS WEB 2016年9月24日
神奈川県は、東京電力福島第一原発の事故で福島県から自主的に避難している住民に対して住宅を無償で提供する制度が来年3月に打ち切られることから、県内の自主避難者を対象に、空いている県営住宅への入居の募集を始めました。
福島県は、原発事故で避難指示が出ている区域の外から自主的に避難している、いわゆる自主避難者に対し、無償で住宅を提供する制度を、来年3月に打ち切ることを決めています。神奈川県によりますと、県内にはことし5月1日現在、297世帯、770人の自主避難者が生活していて、制度が打ち切られても、子どもの教育や仕事などを考慮して、引き続き避難先近くでの生活を希望する人もいるということです。
このため神奈川県は、県内での生活を希望する自主避難者を対象に、空いている県営住宅への入居の募集を始めました。対象となるのは横浜市や川崎市、相模原市など10の市にある県営住宅で、合わせて70世帯が入居でき、家賃は入居者が負担するということです。
希望者は今月29日までに申込書を郵送する必要があり、希望が多ければ抽選となります。神奈川県公共住宅課は「来年3月まではまだ時間があるが、今後の生活に向けて早めに準備してもらうためにも、必要な方は応募してほしい」と話しています。