原発事故汚染水 トリチウム処分検討の小委を新設…経産省
毎日新聞 2016年9月27日
東京電力福島第1原発事故の放射性汚染水問題で、経済産業省は27日、浄化処理で取り除けない放射性トリチウム(三重水素)を含む水の処分方法を検討する有識者小委員会を新設した。
小委は放射線影響などの専門家13人で構成。海洋放出▽水蒸気化▽電気分解して大気放出▽セメントなどで固めて地下埋設▽パイプラインで地下に注入−−の5方法について、風評被害や被ばくなどの影響を検討する。処分方法の決定時期や手順について同省は「まだ決めていない」と明らかにしていない。5方法については、同省の別の専門家部会が今年4月、海洋放出が最も短期間かつ低コストとする試算結果を公表したが、風評被害を懸念する地元漁協が反発している。【岡田英】