鋼材不純物が基準超え、仏原発 日本製設備、強度不足疑いで調査
東京新聞 2016年9月14日
フランスの原発で強度不足の疑いが指摘されている問題で、原子力規制委員会は14日、日本メーカーが納入した重要設備の鋼材の不純物濃度が基準を超えていたと明らかにした。規制委が同日までにフランス当局から報告を受けた。不純物濃度は強度不足につながる可能性があり、フランス当局が調査を進めている。
調査の対象になっているのは大型鋳鋼品メーカー「日本鋳鍛鋼」(北九州市)。同社は日本国内で、稼働中の九州電力川内原発1、2号機(鹿児島県)を含む8原発13基の原子炉圧力容器を製造しており、電力各社が現在、調査を続けている。(共同)