柏崎刈羽原発で、立坑内に敷設されていたケーブルの継ぎ目部分の被覆が焼ける火災事故が起きました。
ケーブルの接続工事に何らかの問題があったものと思われますが、何しろ基本中の基本の作業なので意外というしかありません。東電福島3号機で頻発した事故も含めて理解しがたいことです。
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柏崎刈羽原発の火事 ケーブルつなぎ目でトラブルか
NHK NEWS WEB 2018年11月1日
新潟県の柏崎刈羽原子力発電所の構内で、地下にあった電気ケーブルが焼ける火事が起きたトラブルで、東京電力は、火元となったケーブルが緊急時に電気を送るための非常用の設備だったことを明らかにしました。ケーブル間のつなぎ目で何らかのトラブルがあったとみて、今後、点検を進めるとしています。
1日午前6時半ごろ、東京電力柏崎刈羽原発の4号機から東におよそ130メートル離れた放射性物質の管理区域外で、立坑と呼ばれる地下の空間から煙が出ているのが見つかり、およそ2時間後に火が消えていることが確認されました。
これを受けて、東京電力は1日午後、現地で記者会見し、柏崎刈羽原発の石川清澄広報部長が「今後、原因の調査にしっかり取り組み、対策を取っていきたい」と陳謝しました。
そして、火事で焼けたケーブルは、原発の7号機で電源がすべて失われた場合に、電源車とつないで電気を送るための非常用の設備だったことを明らかにしました。
柏崎刈羽原発の1号機から7号機はいずれも運転停止中で、7号機の点検のため、ことし9月からケーブルに電気を通していたということで、東京電力はケーブル間のつなぎ目で何らかのトラブルがあったのではないかという見方を示しています。東京電力は今後、ケーブルやつなぎ目の点検を進めるとしています。
火災はケーブル異常発熱か、新潟 柏崎刈羽原発トンネル内
共同通信 2018年11月1日
東京電力柏崎刈羽原発(新潟県)のトンネル内で起きた火災について、東電は1日、内部を通るケーブルの継ぎ目に過大な電流が流れるなどして異常に発熱し、火災になった可能性があると明らかにした。
東電によると、焼けたのは外部から7号機に電力を供給するケーブルで、被覆材が焼けて露出した状態だった。普段は通電しないが、設備の試験のため9月から通電していたという。東電は「管理を徹底し、原因調査に取り組む」とした。
火災は1日午前6時半ごろ発生。トンネルは放射線管理区域外の地下にあり、放射性物質の外部への漏えいはないという。